平成16年 12月議会 一般質問
1.中心市街地の活性化について
(1)南明治地区土地区画整理事業について
現在、花ノ木・末広・御幸本町の各まちづくり協議会で事業認可に向けて真剣に論議が進められています。各地区とも住宅部会と商業部会に分かれてゾーニングから区画道路にまで話が及び、新しいまちづくりの計画の実現に向けて各協議会とも盛り上がってきていると感じます。行政としても少しでも早い事業認可に向けてさらに加速して進められるように今まで以上に後押ししていただくことを強く要望いたします。花ノ木と末広の協議会では、小規模集会だけでなく、合同商業部会が開催され、道路のつながりや商業集積のあり方などの議論がされています。各まちづくり協議会で個々に話し合われてきたことを全体像的な議論に進めていく必要があるのではないでしょうか?行政としても3つの各協議会、地区を越えた住宅部会と商業部会、地主と借地人と借家人などの調整役として積極的に全体構想を取りまとめていかれると思いますが、これからは、具体的には、どのように進めていかれるおつもりですか?
また、「安城の顔」としての整備を進める上でも街並みや景観といった都市のイメージ像を描き、区画整理後の良好な街並みと資産的価値を守るためにもそういった都市景観づくりの方針、拠点づくり、交通体系の方針を策定していくべきと考えますが、如何でしょうか?
また、JR安城駅周辺には、車椅子車道と歩道の段差がきついとか、タイルが濡れると滑りやすいとか、車椅子で使用できる身障者用トイレが少ないなどどいったことを聞きますが、これからは、高齢者や身障者に優しいバリアフリーのまちづくりだけではなく、車椅子やベビーカーから妊婦や病人や子どもや視覚障害者まで全ての人が生活しやすい社会のデザインであるユニバーサルデザインを取り入れたまちづくりを南明の区画整理事業に是非取り入れていただきたいと考えます。
また、今年は、日本に度重なる台風の上陸や新潟県中越地震が発生しました。特に過密密集住宅地帯に指定された花ノ木・末広地区は、密集している上に老朽化した木造住宅が多く、先日の新潟県を襲った中越地震クラスの震度6程度の地震が発生すれば、非常に危険な地域であります。この地域を都市防災を考慮した街づくりを行うためにも一刻も早く区画整理が進行し、密集市街地整備促進事業の速やかな進展が望まれます。しかし、高齢化率が高いこの地域では、一人暮らしの高齢者の方も多く、経済的理由もあって今さら住み慣れたところを動きたくないと思われている方も多いと聞きます。そういう不安を持っている高齢者に理解を得るためにも早急にコミュニティー住宅の建設計画を立て、具体的に説明する必要があるのでは、ないでしょうか?他市では、コミュニティー住宅を区画整理区域外に建設しているところもあるようですが、現実的な問題としてこの南明治地区のどのあたりにどのくらいの規模のコミュニティー住宅をいつごろ建設される予定ですか?入居の計画は、どのようにお考えですか?お答えいただきたいと考えます。
(2)更生病院跡地の利用計画について
現在は、中心市街地交流広場として中心市街地でのイベント会場等に使用されていますが、最近の使用状況は、如何ですか?先だっては、中古車の展示会が行われていましたが、いろんな方々に使用していただけるのは、非常にいいことだと思います。豊橋市民病院跡地も交流広場として使用されましたが、やはり中古車の即売会を行ったり、サーカスも開催されたとのことです。これからも様々なイベントに使用できるようにお願いしたいと思います。
そして、やはり、更生病院跡地がどうなるか、何ができるかということは、街に賑わいが戻るのか、人の動線はどうなるのか、新しい商業軸を左右しかねないほどの重要な問題であります。全国的に中心市街地にあった大型病院が郊外に移転し、その跡地利用を考えるにあたっては、なかなかいい案がなく、苦慮しているところが多いようです。安城市としても一生懸命考えておられることと思いますが、なかなか市民からは、見えません。そこで、一般市民も参加する更生病院跡地利用検討委員会のような機関を設けて学識経験者などの専門家や地域の代表も加わり、集中的、専門的に調査研究し、議論する場を設けるべきではないかと考えますが、如何でしょうか?また、更生病院跡地の利用計画案の段階で市民に公開し、プロポーザル方式で市民の意見も取り入れながらいつまでに構想をまとめるのかといった今後のスケジュールを示して頂きたいと考えます。
(3)空き店舗対策について
一昨年より更生病院が移転してからシャッターを閉め、空き店舗となる店が増加していることは周知の通りであります。一方、安城市としても今年度より補助制度を改正して空き店舗補助を積極的に行っていただきまして、NPO法人やまちづくり団体によるチャレンジショップも増えつつあることは、大きな成果であり、高く評価できると思います。そういったNPO法人やまちづくり団体、あるいは、新規事業を志す方々へのさらなるご支援をお願いいたします。第7次総合計画の素案には、空き店舗活用策として高齢者の商店街での活動をあげておられますが、具体的な計画があれば教えて下さい。しかし、そういった助成策や経営改善、後継者・若手経営者への支援にもかかわらず、シャッターの閉まる店の数になかなか歯止めがかからないようにも思われます。これからは、商店街の特に個店の競争力を強化することが大切のように思われます。商店街の若手も商業塾などに積極的に参加しています。先進地視察を希望する若手も多くいますのでそういったところもご支援いただきたいと思います。行政に頼るばかりではなく、商店街と行政の協働によって商店街の構造改革を実現していただきたいと考えます。
また、街の有志の方々が行っている防犯パトロールが開始されてちょうど1年が経過しました。警察署の協力も得ながら毎週金曜日に集まって街を行進します。そんな中、夜間でも交通安全パトロールをして欲しいとよく耳にします。昼間、交通安全パトロールが街を巡回して駐車禁止の自動車に駐車場の位置を示すパンフレットを置いていきます。夜間にお願いするのは、なかなか難しいとも思われますので、金曜日の夜に行っている防犯パトロールに交通安全パトロールの機能をお願いしては、如何でしょうか?
(4)電線類地中化整備事業について
まちづくりAnjoの駅前通り整備手法検討委員会が中心になって進めてきた市道御幸本赤松線のJR安城駅前から碧海信用金庫本店までの電線類地中化整備事業についてですが、現在では、実現に向けて熱い議論をかわし、具体的な街路の計画も煮詰まってきているとお聞きしています。是非、この事業を力強く進めていただきたいと思いますが、事業スケジュールを教えて下さい。
最近、そのための交通量調査を行ったと思いますが、その結果から自動車・自転車・人の流れは、どうだったのでしょうか?南明治地区土地区画整理事業にも関係してくると思われますが、影響があればお答え下さい。
地元の皆さんからも「安城の顔」を整備するためにも一刻も早くこの事業を実行して欲しいという強い要望を聞きます。工事期間が2年ほどかかるとのことですが、長引くと商売に影響を及ぼすのではないかと懸念する声も耳にします。具体的には、どのような手法で進めていかれる予定ですか?
2.自然と共生したまちづくりについて
昨年、安城市は、環境NGO団体の環境市民が主催する「日本の環境首都コンテスト」において、全国で第11位、愛知県下では、第1位という素晴らしい成績を収められました。関係各課のご努力に深く敬意を表します。神谷市長は、任期中に環境首都日本一を目指したいとおっしゃっておられましたが、私もその考えには、大賛成です。是非、安城市が日本一の環境首都になっていただきたいと強く願っています。昨年は、「環境報告書」、「環境マップ」、「エコクッキングレシピ集」が先進事例として高い評価を得たようですが、今後、どのような方策で環境首都日本一を目指すおつもりですか?
神谷市長は、この5月にドイツで1992年に環境首都に選ばれ、環境首都の原点とも言うべきフライブルク市を行政調査されました。環境市民による日本の環境コンテストももともとドイツの環境首都コンテストに習い、「日本のフライブルクをつくろう」とスタートしました。私も5年前にフライブルク市を訪問しました。フライブルク市は、緑化政策、ゴミ問題、自然エネルギー、環境教育、環境に配慮した交通体系など全てが先進的です。しかし、なんと言ってもフライブルグ市には、環境首都と呼ばれるにふさわしい自然環境、緑の景観・風景があります。街には、緑があふれ、街路樹が生い茂って歩道・自転車道・車道と緑道で分けられているところもあり、歩行者や自転車は、緑のトンネルを通っているような感じすらします。また、街中には、ベェヒレと呼ばれるきれいな水の流れる小川があり、子ども達が水遊びをする光景が見られます。自然と人間との共生を感じることができる街です。私は、環境首都のイメージとしては、自然の環境のある風観を持った街、安城市民憲章にもありますが、やはり、きれいな水とみどりのある景観を持った街という気がします。そんな中、第7次総合計画の素案の緑と景観に安城100年の杜づくり構想のことが記載されています。私には、安城市を100年かけて、環境首都にふさわしく、きれいな水とみどりのある景観を持った街にしようという素晴らしい構想であると感じ、是非実現していただきたいと思います。百年委員会も是非設置していただいて次の世代、その次の世代のために100年かけて、ランドマークツリーのある公共施設、大木の生い茂るメインストリート、立体的緑環境の公園など緑の拠点といった緑の景観のある街を残してあげて欲しいと考えます。また、その素案で街路樹の緑は、非常に重要で剪定の時期や量は、考えなくてはいけないとうたっていますが、まず樹種の選定から行ったらどうかと思います。森づくりの提唱者でもある横浜国立大学の宮脇昭教授によりますと森林を再生するために木を植える場合、まずその場所や気候にあった木々は、どのような種類の木なのかを調べ、何種類もの木々を計画的に植えていくそうです。公園などにこの方法は、効果的だと思いますが、例えば、街路樹や緑道の整備を行うにあたっても剪定があまりいらない木とか落ち葉が少ない木とか選んで計画的に植樹していったら如何でしょうか?また、明治用水の上を走る安城豊田自転車道に適した木を植えてグリーンベルトとし、緑のネットワークで緑の拠点をつないでいって欲しいと思います。
南明治地区の区画整理事業には、この100年の杜づくり構想を視野に入れて計画されるべきだと思います。100年後、22世紀に市役所や更生病院跡地、JR安城駅前といった「安城の顔」とも言える中心市街地に緑の景観ができたら正に環境首都安城と呼ぶにふさわしい街ではないでしょうか?
併せて横山町地区の公園整備について、お聞きします。この横山町には、消防署、警察署、保健所、保健センター、休日急病診療所などの公的機関が数多く立地し、安城市全域からの市民が大勢訪れる地区であります。しかし、公園整備計画では、都市公園として半径250m以内に一つの都市公園を計画しておられますが、横山町には、面積や人口の割りに公園が少ないと思われます。今後、この地域に是非、都市公園を整備していただきたいと考えますが、計画がございましたら、教えて下さい。
3.市民活動支援について
最近では、市民会館等の会議室が夜間10時まで使用可能となりましたので、10時までは使用しないまでも余裕をもって会議や討議ができるという市民からの感謝や喜びの声が聞こえます。関係各課に敬意を表します。
空き店舗対策とも関連するのですが、行政の市民活動支援策のお陰もあってNPO法人やまちづくり団体が街に進出してきているように感じます。様々な団体が結成され、活発に活動をし、NPO法人を中心にかなり力をつけてきた市民団体もいくつも頭角を表してきたのではないでしょうか?これからは、行政と市民団体との協働の時代です。行政のできない部分は、市民団体に任せていかれても良いのではないかと思われます。例えば、先ほどの街路樹や公園などの植栽の樹種の計画検討を市民が主役の地域環境づくりを推進するためにも「NPO法人森を再生する会」に委託されてみてはどうでしょうか?
また、第7次総合計画の素案の中に市民のボランティア参加率の向上を図る計画があります。ボランティアに参加している内に自分のしたいことが見つかり、充実感を感じ、いつの間にか市民活動に参加している方をよく見かけます。子どものうちからボランティア活動を体験をすることが将来にわたりボランティアや市民活動に参加することにつながると思います。市民との協働社会を実現するためにも重要と考えますので、安城市としてボランティア体験や教育を積極的に取り入れていかれてはどうでしょうか?。これも市民団体にお願いすると良いかも知れません。お願いすることが市民団体を育てることにつながると思います。
安城市は、デンマークのコリクング市と友好都市提携を結んでいます。市民団体の中にデンマークの良いところを積極的に取り入れ、紹介しようというグループがあります。来年、2005年は、デンマークの童話作家であるアンデルセン生誕200年にあたり、世界各地でアンデルセン生誕200年記念イベントが開催されるとのことです。安城市としては、この記念イベントにどのように取り組んでいかれるおつもりですか?具体的な計画があればお話いただきいと思います。
4.地震防災について
ここでは、地震災害における緊急医療体制についてお尋ねします。今年の10月23日に発生した新潟県中越地震は、死者40人、負傷者2,900人余りと新潟県を中心に甚大な被害をもたらしました。もっとも地震の被害が大きかった人口4万人余りの新潟県小千谷市では、12人が死亡、730人余りが負傷し、660戸余りの住宅が全壊し、避難した住民は、ピーク時に2万9千人を超えたとのことです。その小千谷市には、20の病院や診療所があるそうですが、全ての病院が地震による被害を受たとのことです。約半分の病院が開院するのに約1週間、大半の病院が開院するのにさらに約1週間かかったとのことです。しかし、仮設のけが人を手当てする救護所の設置は、阪神淡路大震災の時は、5日後に開設されたのに対して、中越地震の時は、震災あった翌日に開設されたとのことです。阪神淡路大震災の教訓が活かされたせいか、初動体制の良さが見受けられます。
この地方でも東海地震や東南海・南海地震の発生の警告がなされる中、身近に迫りつつある災害として感じられます。万が一、この地方を大震災が襲ったら、先にお話ししました花ノ木と末広地区の過密集中住宅地帯では、建物の老朽化も進んでいることもあり、相当数の家屋が倒壊し、大勢のけが人がでるのでは、ないかと推察しますが、被害状況をどのように予測されていますか?また、安城更生病院と八千代病院は、新耐震の構造基準で建設され、万が一大きな地震が発生した時でも、防災の拠点としての役割を果たしていただけるものと確信しておりますが、理論上どの位の震度に耐えられるのか教えて下さい。免震装置も取り付けられていますが、震度6クラスの地震だと震度いくつぐらいに軽減されますか?そして、阪神淡路大震災や今回の中越地震を見ても薬品棚をはじめいろんな棚や家具類が倒れた光景が見られました。医薬品も不足したことでしょう。安城更生病院では、転倒防止策が取られていますか?安城市内の病院や診療所には、指導を行っておられますか?また、患者さんの多くがホールや廊下などで手当を受ける光景も見られました。実際のところ何人位の緊急の患者さんを受け入れることができるのですか?また、緊急時の医療体制で心がけている点がありましたら教えて頂きたいと考えます。
5.道路整備について
安城更生病院と三河安城駅を結ぶ市道箕輪古井線について、朝夕の交通量の多さは、大変なもので特に県道安城碧南線が交わる百石2丁目交差点と県道安城高浜線が交わる横山南交差点では、市道側に右折帯がないことから、大渋滞を引き起こします。特に百石2丁目交差点付近では、実際に事故も多く起きており、この大渋滞を避けるために多くの自動車が抜け道に閑静な住宅街に進入し、あるいは、市街化調整区画内の道路に迂回します。こういった道路は、道幅も狭く非常に危険です。特に百国2丁目交差点の整備の進捗状況とこの2つの交差点の今後の整備状況をお答え下さい。